【御礼】
THE SOUND OF INDIA シュベンドラ・ラオ シタールコンサート 満員御礼の大喝采で終了しました!!
お越しいただきました皆様、宣伝に協力してくださった皆様、スタッフたち。
そして、インドからのスーパー演奏家 pt.シュベンドラ・ラオ・ジー。デブジット・パティテュンディ・ジー。
本当にありがとうございました!!
運営に関して、入場時間が大幅に遅れてしまい、受付など混乱させてしまったことをお詫び申し上げます。
(音響チェックを入念にする時間や、大きな会場での受付の動線チェックなど、今後の課題満載です)
それにしても、、 演奏家たちはその流石の演奏で、私たちにこれでもか!とその THE SOUND OF INDIA を見せ付けてくれました。それはパワフルで揺るがなくて、でも繊細で、初めてインド音楽を聴く人をも魅了してしまう、凄い力を持つ音でした。
皆様の歓声や割れんばかりの拍手が会場いっぱいに響き渡り、コンサートというのは同じ会場にいる皆様お一人お一人とつくり上げて初めて完成するものだと、スタッフみな実感しておりました。心が震える瞬間でした。
演奏家たちも「オーディエンスが素晴らしい ....」と感激していました。皆様に感謝です。
新潟でインド音楽を演奏している私たち でぃがでぃなエチゴは、この本物のインドの音を目標にこれからも精進していきます。
そして、また皆様に喜んでいただける THE SOUND OF INDIA をお届けしていけたら、と思っています。
ありがとうございました!!!
ラヴィ・シャンカールってご存知ですか?あのビートルズに影響を与えたインドの偉大なシタール奏者です。
その直弟子であり、インド音楽界第一線で活躍しているpt.シュベンドラ・ラオ氏。斉藤勇の師匠でもある、シュベンドラ氏のシタール・コンサートが、新潟だけで!開催されます。
「なぜ東京や他県ではなく、新潟だけなのか?」よく聞かれます。やはり、師匠から信頼が厚い弟子でぃがでぃなエチゴの斉藤勇が新潟にいるからだと私は思います。だいしほくえつホールという音の響きが良いと評判のホールに、シュベンドラ氏のシタールはどう響くのか!?乞うご期待!!そしてなんとしても、269人満席になった風景を師匠に見せたい!
‥‥そんな思いで日々奔走しております。みなさま、どうぞよろしくお願いいたします!!(みっちー筆)
シタール奏者
Pt. シュベンドラ・ラオ
インド古典音楽界の第一線で活躍しているシタール奏者 シュベンドラ・ラオは、ビートルズにも影響を与えた ラヴィ・シャンカールの直弟子であり、音楽批評家や愛好家からは師の伝統を受け継ぐにふさわしい人物と認められている。幼少期に父親からシタールの手ほどきを受け、7歳の頃からラヴィ・シャンカールのもとでシタールを学び始めた。18歳の時に彼は師匠と共にステージに立って演奏するようになる。その後数年間、彼は師匠の演奏旅行に同行して研鑽を積んでいった。23歳の時に開催されたソロコンサートを皮切りに、カーネギーホールなどの一流のコンサートホールやザルツブルグ音楽祭など、世界各地で演奏し称賛を得ている。ラヴィ・シャンカール作曲のシタール協奏曲を、スペインのビルバオ交響楽団、中国国家管弦楽団などと共演するなど、西洋クラシックの演奏家との共演も多い。
タブラ奏者
デブジット・パティテュンディ
4歳からタブラを学び始めたデブジット・パティテュンディは、2009年にインド国営ラジオでのコンクールで1位を獲得した、若きタブラ・マエストロである。現在、彼はインド国営ラジオやテレビで最高ランクのタブラ奏者の一人と評価され、インドのみならずヨーロッパなどでも活動の場を広げている。多くの名奏者を生み出す街、音楽の盛んなコルカタ出身の、今いちばん勢いのある若手タブラ奏者である。2021年に惜しまれつつこの世を去ったタブラ・マエストロ、パンディト・シュバンカル・ベナルジーに師事しており、師匠譲りの高速かつ力強い演奏が魅力である。
Shubhendra Raoと新潟
シュベンドラ・ラオが初めて新潟で演奏したのは、2010年の白山神社 燕喜館。
師匠ラヴィ・シャンカール譲りのクリンタン奏法(弦を引っかけるように素早く弾く手法)
が華やかに冴え渡る、おお~これぞ!という演奏だった。
このときの伴奏は、ザキール・フセインの弟子で日本でもファンの多い、アメリカ人タブラ
奏者 タイ・バーホー。とても素敵な演奏なのに、宣伝不足だったせいかインド音楽という
ジャンルがまだ新潟で浸透してなかったからなのか、、動員数が少なくて残念だった記憶。
2011年3月の震災の影響で多くのアーティストが来日をキャンセルする中、
シュベンドラ氏は再び新潟へやってきてくれた。そして氏が、被災地日本へ復興を
願って演奏した ★Raga Puriya Dhanashree その演奏に感銘を受け、私 斉藤勇は師匠に
シタールの指導を仰ぐことを決めたのだった。
★Raga ラーガ
彩るもの とも言われ、その時の季節や時間、感情などを表す。
ラーガによって、あらかじめ音階などルールが決まっている。何千種もあるとい
われるラーガの中から何を演奏するか、主奏者によって演奏前に決められる。
(今日の洋服を気分で選ぶ、装いのような。絵を描く時に何色と何色の絵の具を
用いて描くか。やはり彩るもの!? )
★Puriya Dhanashree プリヤ ダナシュリ
ダナシュリ…. 古代サンスクリット語では繁栄を意味する。
インドの音階 …. Sa Re Ga Ma Pa Dha Ni Sa (ドレミファソラシド)で表す。
このラーガでは、Ni Re♭ Ga Ma♯ Dha♭ Ni として音を選びながら上昇し、
下がってくる時は、Sa Ni Dha♭ Pa Ma♯ Ga Re♭ Sa を使ってよい。
不安定な音階に聴こえがちなラーガだが、「Re♭ から Ga に辿り着いた時に安定
した気持ち、平和を感じる」by 斉藤勇 だそうです。
デブジット氏の兄弟弟子である石田紫織さんからの推薦文です。
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彼は近年のタブラ奏者の中で重要な一人で、確実に次のインド音楽シーンを創り、名を刻んでいくミュージシャンだ。
柔らかな手の動きから繰り広げられる、高速で冴えた音粒の嵐は、人を虜にさせる。
私が兄弟子にあたるデブジット氏に初めて会ったのは、彼が大学生の時だった。
師匠Pt.シュバンカル・ベナルジーの家で度々顔を合わせていた、頭ひとつ抜けて巧いタブラ奏者。真面目で、礼儀正しく、人柄がよく、兄弟弟子たちから好かれ、師匠から信頼されている、そんな印象だった。
ある日、私がビザのために籍を置いた大学の校内で彼とばったり会った時は、え!?大学生だったの?そんなに若かったのか、と驚いた。髭もじゃの風貌と落ち着いた振る舞い、噂に聞いていた名だたる音楽コンクールの多数の受賞歴から、もっと歳が上だと思っていた。
大学院の期末テストで彼が演奏をしていると、学生とは思えない冴えた音、明らかに只者ではない演奏が試験部屋から聞こえてくるので、大勢の生徒たちがドアに耳を当てたり窓に張り付いたりして、団子になってそれを聴いていた。
大学院を修了したくらいからの躍進は凄まじく、あっちでもこっちでも、彼の名前を聞くようになった。古典音楽が盛んな都市コルカタにおいて、今最もリピーターの多いタブラ奏者だろう。
胸高鳴るタブラソロも、歌心のあるアカンパニーも、やはり飛び抜けている。
インドでは毎年毎年、実にたくさんの若手古典音楽奏者がデビューしている。そしてたくさんの奏者から「日本でコンサートを企画してほしい」と言われる。
デブジットからは一度もそういうことを言われたことがないのだが、彼の演奏こそ現代タブラの代表として日本の皆に見ていただきたいと思っていたので、Pt.シュベンドラ・ラオ・ジーの日本公演の伴奏者として抜擢されたと聞いたときは、歓喜した。
デブジット氏はまた、師匠Pt.シュバンカル・ベナルジーを最も喜ばせた愛弟子だ。
師匠なき今、師匠の息子と双璧で師匠の美学を伝承する彼に、世界中から多くの期待が集まっている。
彼は間違いなく、現代インド音楽に名を刻んでいくミュージシャンであり、このPt.シュベンドラ・ラオ日本公演を目撃することは、必ず価値のある体験になるだろう。
どうか後悔のないよう、新潟に足を運んでいただきたい!
〜 石田紫織 〜